広大な奈良公園は、気ままに歩みを進めるだけでさまざまな景色が楽しめます。しかも、季節ごとに違った表情で私たちを魅了します。私が好きな、季節ごとのみどころを紹介しましょう。
■春のみどころ
なんといっても春は桜。浮見堂、東大寺境内、若草山山麓など、あちらこちらで咲き誇る桜に出会えます。しだれ桜なら、東大寺の参道に着くまでの道路沿いにある氷室神社が有名。樹齢100年を数える見事な枝ぶりに圧倒されます。
もうひとつ、忘れてならないのが、“奈良の八重桜(ナラノヤエザクラ)”。奈良の県花であり、百人一首で、「いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に においぬるかな」と詠まれていますね。八重咲きというものの豪華というより可憐な姿で、一般的な八重桜よりも遅く花開くことで、桜の時期を締めくくります。東大寺転害門に通じる道、登大路駐車場の国道側などで見ることができますよ。
桜のほかには、紫の花をのぞかせせながら大木に絡みつくるフジや、「あせびの森」で美しく茂るアセビ(馬酔木)も、私の好きな春の風景です。
■夏のみどころ
花の少ないこの時期、青空にむかって元気に咲くのがサルスベリ(百日紅)です。浮見堂鷺池周辺や新公会堂の前などがスポットですよ。公園一帯に広がる豊かな緑はとても鮮やかな夏の景色ですが、この時期の奈良の暑さはハンパじゃないことも覚悟してください!盆地特有のうだるような暑さに、鹿ちゃん達もお疲れモード。みんな木陰で涼んでいます。
■秋のみどころ
秋の訪れとともに赤や黄に色づく奈良公園。いたるところでモミジの紅葉が見られますが、特に美しいのは春日山原始林や春日大社周辺でしょう。飛火野と浮雲園地は南京ハゼが鮮やかです。
なかでも私が一番おすすめしたいのは、大仏池にある大きなイチョウの木です。色づいた葉がこんもりと茂っている姿も美しいのですが、それがハラハラと舞い落ち、根元いっぱいに黄色のじゅうたんが敷き詰められた景色は、本当に素晴らしいの一言です。そこに鹿がやって来れば、まさに絵画のよう。皆さん、カメラをお忘れなく!
■冬のみどころ
公園内にある片岡梅林では、寒風の中で清々しくもふくいくとした香りが楽しめます。
また聞くところによると、雪が降り積もった早朝の公園は格別の風情があるそうです。真っ白なベールをまとった奈良公園で、シンと張りつめた空気の中に包まれる、それはきっと心が洗われるような光景でしょう。
私自身はまだそういう機会に恵まれていないのが悲しいところ。休日でなければ家族を置いて早朝に家を出る、なんてことは難しいけれど、一度はそんな雪景色に立ち会いたい。これが今年の私の目標です!
スポンサード リンク